第1096回例会報告 (2018年05月16日)

司会

笹本SAA副委員長

点鐘

栗山義広会長

ロータリーソング斉唱

「それでこそロータリー」

「四つのテスト」唱和

ソングリーダー:尾身委員

「ロータリーの目的」唱和

本多信雄副会長

来賓・
ゲストスピーカー紹介

栗山義広会長

ゲストスピーカー 田中紘太様

ビジター紹介

勝間田会員

森岡啓様(東京江戸川中央RC)
鈴木将仁様(栗山会長ゲスト)

会長報告

栗山義広会長

・来週、青少年奉仕フォーラムが開催されます。若い会員さんが多いので、青少年奉仕って何?という基本からについて話します。奉仕部門が5つあり、そのひとつです。30歳までの青年を対象に、RCが支援します。具体的にはどのような奉仕かといえば、RYLAなどの指導力育成活動、社会奉仕プロジェクトとしてどのように活動すれば奉仕できるかの指導、それと国際奉仕プロジェクト、そして世界平和と異文化交流の理解を深め愉しむ。などにより青少年と若者に好ましい変化を期待することです。私たちのクラブで関わっていることは、私の会社の社員で2名を東京江戸川ローターアクトクラブに参加させています。社内の対象者4人中2人が希望して入っています。異業種の方と触れ合う機会で、青少年が益々素晴らしい経験をして視野が広い人になってもらえると思います。

・6月30日に東京臨海RC杯というゴルフコンペを開催します。私主催です。場所はヌーヴェルゴルフ倶楽部で、5組を確保しています。なお、本多副会長の誕生日でもありますので、ぜひ皆さんのご参加をお待ちしています。

幹事報告

高橋映治幹事

・5月の理事役員会議事録は、5月10日に会員皆様へ送信しました。

・バギオだより5月号をメールボックスに配布しました。

卓話

㈱マロー・サウンズ・カンパニー  代表取締役 田中紘太様

卓話

『介護保険制度について』

<田中紘太様略歴>
東京医療福祉専門学校卒業、介護福祉士取得後特別養護老人ホーム、デイサービスでの勤務を経て、高齢者向け配食サービスで創業、その後居宅介護支援事業所を開設し、現在4事業所運営。
NPO法人江戸川区ケアマネジャー協会理事、NPO法人東京都介護支援専門員研究協議会理事歴任。
一般社団法人日本ライフエンディング協会代表理事、合同会社グローバルサービス代表社員。

本日はよろしくお願いいたします。
さてこの業界は2025年問題というものがあります。それは団塊世代が75歳をむかえ、これがピークになるからです。
さらに、要介護認定、介護者が2035年には、団塊世代が85歳になるころですが、かなりの高齢化社会になり、要介護者がかなり増えます。
みなさんは介護を自分ごとと捉えていますか。介護は、誰にでも訪れるライフイベントで、まずは両親や祖父母のケースが多いです。介護は一生一度は経験します。そして突然起こることで、病気や怪我とちがいます。自分でなく、家族がそうなります。そのため、初動が大事になり、つまり心構えが大事となります。

自己紹介
ケアマネージャー。江戸川区一之江、葛西、千葉県浦安市、市川市行徳などで、事業所をもち会社経営しています。通常ケアマネージャーのみが多く、これは儲かる事業ではないからです。通常はほかの事業と一緒にやりますが、通常赤字部門となり、介護サービス施設やデイサービスと併用することで収益を上げるのが普通です。この事業の使命は中立公正ですので、利益誘導はしていない。なので専門として務める必要があります。従業員は決して多くない7名で、パートも含めるとスタッフは22名です。

それでは基本から。介護とは何?実例を交えながら。初動が良くなる準備。そして、思いやる職場作りについてお話します。

まず介護とは?
看護と介助の掛け合わせ造語です。高齢者が多くなった最近の、比較的新しい保障制度です。ほかの社会保障があるが、第6本目の柱となります。2000年から始まりました。そのため業界としては新しいものになります。企業が新規参入したり、ボランティアが運営したりしています。ただその半分以上が中小企業が運営しています。ただこれに関する法律が3年ごとの改正があり、あがったりさがったりするため、余裕がない会社がつぶれます。また専門用語が多く、耳に慣れないかもしれません。

基本
人口と認定率がキーになります。
簡単に説明すると、年齢が上がると要介護率が上がる。75歳がターニングポイントです。
介護を受けるきっかけとしては、脳血管疾患が一番多い。
21.7%がそれがきっかけです。その次が認知症で、社会問題となり700万人がなっています。そのうち軽度を除く認知症は462万人。市川市は高齢者が多い。私の自宅の隣の90歳のおばあちゃんも認知症。キャベツを買ってくる。しかし毎日3~4個買ってきて、冷蔵庫がキャベツでいっぱ
いになっています。
笑い話のようですが、現場ではこのようなことが、その他想像もつかないようなことが多々起きます。認識しておいて欲しい。誰しも望んでいない、突発的に誰にでも起こることです。病気発症の確率が増えない、予防できるように介護予防が進んでいます。
実態を知ってください。日本人の平均寿命は男性79歳、女性86歳です。
これとは別に健康寿命があります。その差が介護期間となります。人によりまちまちです。がんは予後が少ない。しかし認知症、アルツハイマー型は、脳が萎縮し、10年掛けて予後があります。長いと15~20年になります。家族はその期間を介護に充てるという事です。自宅にいたいのか、施設に入りたいのか、家族に迷惑掛けたくないのか、いまのうちから自分ごとで考えて欲しいと思います。
在宅系サービスと施設系サービスがあります。江戸川区にも20数箇所、特養があります。これは、年金の所得額で支払額が変わります。施設によりますが、5~7万円で入れるところもあります。そのため低所得者が殺到するので、2年待ち、3年待ちとなっております。要件は、介護保険法改正によりかわります。基本的には要介護3以上です。誰でも入れるわけではありません。リハビリ施設は3~半年で、元気な方は退所されます。これは15~20万が多いです。次に医療付き介護老人ホーム。ワタミの介護が良い例です。入居金はまちまちで、例えばとある白金の施設では約3億円の入居金、そして毎月50~60万の費用がかかります。これは土地代によるのでご理解下さい。なお江戸川区は、500万の入居金と、月々20~30万の施設が多いです。
サービス付き介護住宅というものがあり、元気のうちから入りなじみたい方が多いです。入所金は無く、毎月20万を入れます。食事や見回りサービスがついている賃貸マンションのようなものですが、これには細かい分類があります。
在宅介護系はたくさんあるのでみなさんこまります。それをコーディネートするのが、ケアマネージャーになります。介護保険は点数が条件になり、要介護5なら36万が1万を自己負担。改正により、自己負担割合が増えています。最初は在宅を選び、進行して在宅が難しくなると、それを機に施設に入る方が多いです。
この仕事は、人の最期に立ち会える仕事です。有名な病院の院長、役者、社長、会長などすばらしい人生の先輩の最期を支える、やりがいのある仕事です。
在宅介護をメインにしたケースをお伝えします。
近隣に両親がおり、近距離介護で対応しました。その他、同居介護や遠距離介護があります。
家族目線で話します。老々介護や老々世帯が増えてしまいます。誰かの支援が必要な、家族の支援を受けられない人が多くなっています。家族や近隣住民の協力が必要だと実感します。

キーパーソンが大事で、誰がメインで窓口になるか、決定したほうがいいです。この事例はキーパーソンがきまらず、兄弟が押し付けあっていました。結果介護サービスが導入できず、みるみる状態が悪化し、結局在宅介護が出来なくなりました。介護がどの程度協力できるか正直に話して欲しいと思います。昔は家長が多く、その配偶者のかたが面倒を見ることがおおかったですが、現代は嫁も働いているので、誰がメインか、決めておくとスムーズになると思います。
同居の場合です。問題無いと思われますが、訪問介護の家事支援が使えません。介護が長期化すると、その家族の負担がたまりやすい。特に女性に負担がかかります。同居家族はすぐ駆けつけられるが、介護に専念しすぎて精神疾患になる場合があります。
遠距離介護は駆けつけられないケースが多いです。結局介護サービスが出来ないので、施設に入ることが多いです。
去年の夏。1人暮らしの母が熱中症でたおれ、入院。認知症が進み、長男は大阪、盆と正月しか帰郷しなかった。大手企業なので東京に引越できない。そのため入院中に介護休暇をとり、全てを決めてから大阪にもどりました。このケースでは幸運なことに元気になり、自宅に戻れた。うまくいきましたが、しっかり決めておくことが大事だと実感しました。
1000人いるので別々の介護となります。最善のサービスを提案しています。
介護保険制度を知っていて欲しい。介護用品、ベッド車椅子杖歩行器、車椅子も100種類。ホームセンターでも買える。しかし買った後に請求は出来ないので、事前には出来るだけ伝えて欲しいです。困ったときの相談先や、解決の仕方を知っておいてください。自分たちだけでどうにかしようとしないでください。ぼんやりとだけでも、知っておくことが大事です。ライフワークバランスを保つためにも知っておくことが大事です。

介護保険は、45歳以上は納めています。使えるのは16疾病です。がん、パーキンソン病、脳血管疾患。これ以外はほかの保険の適用となります。ただ、65歳以上は特別な疾病が無くても使うことが出来ます。
介護認定は7段階です。段階が増えればサービスが使えるのが増えますが、この情勢ですので年々厳しくなってきています。介護保険制度を改正、費用が増えすぎないようにしています。だれでもかれでも重い認定がもらえる場合じゃないです。申請、認定調査、主治医の意見書、コンピューター判定(一時判定)、認定審査会(二次へ判定)などを統合的に判断して、一次で却下が増えています。初回は一年更新です。安定すると同じ段階でいきます。状態が悪くなっても同じ認定は問題となっています。
介護者を思いやる職場つくりも大事です。仕事をしながら介護するケースが多くなっています。介護離職が社会問題となっています。働きざかりの40~50台が多く、介護離職が増えるが、本人は仕事に会社に満足していて、報酬もあるのに、両親の介護でやめざるをえない。これは本人も、会社もつらいです。
会社の文化もある。介護が発生したら、職場に報告してください。会社は悩みを受け、コミュニケーションを図り、配慮することで救われます。そのような職場の土壌を作ってください。そのコツとしては、自分にしか出来ない仕事を減らす、マニュアルを作る、ほかの人もできるようにすると、介護が出来るようになります。入院、発症などタイミングがあれば報告するようにしてください。介護になるかもしれませんので。
介護は恥しいと思う人もいます。しかし責任があるとき、自分の代わりがいません。悩みを吸い上げ、救ってあげること。これが職場の理解が得られないと、周囲が冷たくなります。負担を減らしてあげましょう。他人事にしない、自分ごとにする。自分に起こったらどうかと考えて欲しいと思います。
まとめとして、なじみのないひとにはなんのこっちゃという、お話だったとおもいます。この3つを抑えて欲しいです。
介護とは、ほとんどの人が経験するライフイベントです。介護をきっかけにうつ、人生をささげるひともいます。
初動はあせらないで。手続きの流れや相談先を準備しておきましょう。
そして職場。お互い様の精神を忘れずに、介護が直面したときに周りが思いやる職場の文化作りが大事です。
本日の卓話で介護に少しでも関心を持って、家族や会社の方と話すきっかけにしてほしいとおもいます。

点鐘・閉会

栗山義広会長

今日のランチ